きもの永見ブログ

石倉
石倉
こんにちは きもの永見 石倉です。
これからの時期、成人式の前撮りをされるご家族さんが増えてきました。

永見では姉妹店hows photostudio〈ハウスフォトスタジオ〉にて、一生の思い出に残る思い出のお手伝いをさせていただいています。

さて、前撮り撮影のため、お持ちの着付け小物を点検に来られるお客様からよく聞くお声が…

「着付けに必要なものがわからなくて…。とりあえずあったものを持ってきました。」

というもの。

もちろん、永見ではお道具のチェックも無料でご相談に乗っていますが、

「道具が足りないかも…」

「余計のものがあるかも…」

と思いながらご準備するのは不安もあるかと思います。

そこで今回から、着物の着付けに必要なもの一式を ①振袖②ゆかた③訪問着に分けてご紹介していきます。

初回は世のお母様たちが一番悩まれる「振袖」に必要な道具についてご紹介です。

はじめに 1~6の実際の写真 

画像の1~6のパーツが、実際に「着物」として表に見える部分になります。

石倉
石倉
お嬢様ひとりひとりの個性が出るところ。
私たちスタッフがコーディネートとしてお手伝いさせて頂くところですね。

各パーツについて、個別にご紹介していきます。

1.振袖

はじめの画像の①、着物本体です。

袖(振り)が長いのが特徴ですが、その長さはすべての振袖が同じではなく、いくつか長さの種類があります。

次にご説明する長襦袢と同じ長さであることが重要なので、お持ちの物や人から借りた物を使う場合は一度寸法を確認してみられたほうがご安心ですよ。

2.長襦袢(ながじゅばん)

はじめの画像の②、衿元に見えているものです。

振袖の下に着て、衿元と振りからチラッと見えます。

振袖と合わせる場合、肩裄(かたゆき、肩から腕の長さ)・袖丈(そでたけ、袖の長さ)がきちんと振袖と合っているものを用意するようにしてください。それらが合っていないと、振りの内側の空いている部分から長襦袢が飛び出たり…とちょっと格好悪くなってしまうことがあります。

石倉
石倉
画像では真っ白の衿が入っていますが、近年ではここに刺繍を施した衿を組み合わせて華やかさをアップさせるお嬢様も増えていますよ。

3.袋帯

はじめの画像③、帯の部分です。

画像では幅が広く見えますが、本当の着付けの際は幅が約半分くらいになるイメージです。

帯は、浴衣などで使う「半巾帯」や主にカジュアル向きで使う(例外もありますが)「名古屋帯」など種類がありますが、

振袖をはじめフォーマルな場面で使うのは基本的にこの「袋帯」です。

パッと見て似ている名古屋帯との最大の違いは、長さ。袋帯のほうが約6~70センチ長いんです。

名古屋帯の長さでは、振袖姿特有の凝った飾り結びが出来ないのです。

4.帯揚(おびあげ)

はじめの画像④、帯の上に来ます。画像ではからし色の帯揚げが入っていますね。

少し白が見え、色がふんわり出る鹿の子しぼりや、色がはっきりと出るちりめんなど印象や素材感の違うものが色々あります。

石倉
石倉
下でご説明する帯締や重衿と合わせて、より自分らしいコーディネートを目指すことが出来ますよ。

5.帯締・帯〆(おびじめ)

はじめの画像⑤、帯の真ん中に入る紐状のパーツです。

お母様世代だと、「平打ち」と呼ばれる飾りのない平たいシンプルな帯締めが主流でしたが、現在ははじめの画像のような飾りがあって色も華やかなものが登場しています。

6.重衿(かさねえり)・伊達衿(だてえり)

はじめの画像⑥、振袖と長襦袢の間に入る衿のようなものです。

1色のみのスッキリタイプから、2~3色使いの華やかタイプまで種類も配色もさまざまです。

「伊達衿」という名前から、後でご紹介する「伊達締め」と間違えることがあるので、注意です。

7.草履・バッグ

こちらもデザインはさまざまです。

画像右のように、まさしく成人式!な振袖用の草履バッグもありますし、画像左のように、振袖のみではなく訪問着などでこの先ずっと使って頂けるものもあります。

洋装との併用ができるタイプもありますので、デザインやお考えによって選ばれるといいかと思います。

草履についてはこちら↓の記事にまとめていますので、参考にしてみてください。

 

8.髪飾り

髪飾りを選ぶ時にお嬢様・お母様からよく聞くのが「着物の色が〇〇色だから、それに合わせたほうがいいですよね?」というご質問です。

確かに着物のお色との調和も大切ですが、それ以上に大切なのは 「お顔の印象」  「お好み」 です。髪飾りは着物よりもお顔の近くに来ることが多いので、着物の色だけにとらわれず、お顔や全体の印象を見て、お好きなものを選ばれるといいですよ。

9.肌襦袢(はだじゅばん)・肌着・きものスリップ

長襦袢の下に着る、いわば下着です。肌襦袢や、お店によってはきものスリップという名前で置いてあるところもあります。

上下がつながったワンピースタイプと上下が分かれたタイプがあります。

10.衿芯(えりしん)

衿芯は長襦袢の襟の部分の中に入れて使うものです。これを入れることで衿に芯が通り、しっかりと衣紋が抜けたキレイな衿になります。

画像のようなプラスチックのタイプや夏に涼しいメッシュタイプなど、種類もいくつかありますが、基本的にはプラスチックタイプを用意しておけばマルチにお使い頂けるかと思います。

11.足袋(たび)

振袖をはじめ着物を着るときは草履を履かれると思いますが、そのとき、足袋が足にあっていないと足を痛める原因になってしまうことがあります。

足袋のサイズはご自身の足のサイズと同じものを選ぶと良いです。ただし、足のサイズに対して足首に太さがあったり、甲に高さがある方に関しては、十分にストレッチが効くものを選んだほうが快適に過ごせますよ。

12.腰紐(こしひも)

腰紐は 使う本数が美容院さんや着付師さんによってまちまち です。

永見では5~6本をご準備いただいています。

着物本体の着付け以外にも後でご紹介する補正に使ったり、身長に対して長い長襦袢をたくし上げるために使ったりと必要な数が変わりやすい道具なのです。

石倉
石倉
腰紐と⑮コーリンベルトの必要な数と、㉑補正に関することは、お願いする美容院さん・着付師さんに事前に聞いておくのがベストですよ。

13.伊達締め・伊達〆(だてじめ)

伊達締めは腰紐の上から結んで腰紐を安定させる役割があり、2本使います。

画像のように、主に3つの種類があり、上から正絹、化繊、ゴムのタイプです。

それぞれ使い心地お値段など変わってくるので、どのタイプにされるかはお考え次第なところです。

14.帯枕(おびまくら)

帯結びの土台を作ったり、形を整えて飾り結びのボリュームを支えたりします。

枕の両端に紐がついてないものは、ガーゼで包んで画像のようにして使います。

15.コーリンベルト(きものベルト)

簡単に言うと両端にクリップが付いたゴム紐の形をした道具です。

衿の着崩れを防いでキレイに整えるために使います。

石倉
石倉
着物本体でのみ1本使う場合と、着物と長襦袢で2本使う場合があります。
⑫腰紐と合わせて事前にご確認くださいね。

16.前板(まえいた)

帯の下で土台となる道具です。前板を締めることで帯の表面にハリが出てキレイに見えます。

夏用の通気性が良いメッシュタイプなどもありますが、通常のものは画像のようなタイプ。ベルトで引っ掛けて止めるのが画像上で、画像下のものは帯を巻く過程で差し込むように付けます。これらはどちらを使われても大丈夫です。

17.後板(うしろいた)

後板は振袖にしか使わない道具です。

帯の前側を整える前板に対し、帯の後ろ側を整えるのが後板です。前板よりも一回り小さいです。

振袖はほかの着物と違い帯の飾り結びをします。そのため、帯の後ろ側もしっかりと土台を整える必要があるのです。

18.三重紐(さんじゅうひも)

後板と同様、振袖にしか使わない道具です。

帯の飾り結びを豪華にするために使うものです。

一本の紐のようですが、画像右を見ていただくと分かる通り真ん中が三つ又のゴムになっていて、より複雑で凝った帯結びができるようになります。

19.ショール

振袖の首元にショールをふんわりと巻くと「いよいよ成人式!」といった感じがしますね。

 見た目だけのものかと思いきや、最大の目的は実は”防寒”なんです。 

振袖は衣紋(衿の後ろ側、首のところ)をしっかり抜いて着るので、1月の成人式では風が入り込んで相当寒いです。首元を守るものが必要…ということで、ショールをおすすめしています。

石倉
石倉
最近では、白のふんわりショールは好きじゃない…というお嬢様もおられるので、ボリュームダウンしたすっきりシルエットのショールや、ベルベット生地の高級感あふれるショールなど様々なタイプが登場しています。
ぜひこだわってみてくださいね。

20.きものスタッキング

着物用ストッキング、こちらも目的は防寒です。

足袋の下に履いて足を冷気から守ります。専用のストッキングがあるのは、足袋を履いて通常のストッキングだと使いにくいためです。

必ず必要というわけではありませんがあれば寒さ対策になりますし、寒い時以外でも着物を着るときに履いていただくと着物の裾のスレをある程度防止することができます。

21.補正パッド・フェイスタオルなど

着物は寸胴の体型のほうがキレイに仕上がるので、体の凹凸を少なくするため補正をしていきます。

補正パッドという着物用の体型補正アイテム、薄手のフェイスタオルを折り畳んで補正にする、脱脂綿を適量ずつちぎって使う、など補正に使う 道具ややり方は美容院さん・着付師さんによって多種多様 です。

石倉
石倉
実は補正が一番、着付けする方によってバラバラ…道具の指定やタオルなら枚数など決まっているところが多いので、⑫腰紐⑮コーリンベルトと併せて確認するのがベストです。

おわりに

①~㉑まで振袖の着付けに必要なものをご紹介してきました。

いざ、美容室さんなどに着付けをお願いしたとき、「じゃあこれを持ってきてください」と文字だけでリストを渡されても、家にある道具のどれがリストにあるものどれがいらないものなのか、混乱してしますよね。

石倉
石倉
まず、道具の「見た目」と「名前」を一致させるだけでも、準備はぐんと楽になりますよ。

次回はこの時期に楽しみたい、ゆかたをご紹介していきます。

必要な道具~コーディネートまで、ゆかた着こなし総まとめでお楽しみください。

 

記事を見て頂きありがとうございます。
他にもきもの永見公式HPきもの永見インスタグラムにも写真や情報を載せておりますので
こちらもチェックをお願いします。
ご予約・お問い合わせは右下のバナーからお願い致します。